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令和7年度 都立高校入試 数学

都立高校入試過去問に挑戦!

全部解かなくて大丈夫です。3問だけのコースもあります。答えたその場で丸つけと解説が出ます。

▶ 過去問に挑戦!

スマートフォンでは、この大きなボタンから全画面で開くのがおすすめです。下のプレビューでもそのまま解けます。

コースの選び方

  • まず3問だけ — 1分で終わります。まずはここから
  • 計算だけ 6問 — 大問1の前半。ここが得点の土台
  • 大問1 ぜんぶ 9問 — 46点ぶん。いちばん配点が大きい
  • 関数 4問 — 大問3と、変域の問題
  • 図形 5問 — 円・空間図形

まちがえた問題だけをあとでやり直せます。とちゅうでやめても、解いたところは保存されます。


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検査時間 50分 / 100点満点 / 大問5題・全19問

以下は全19問の問題と解説です。各問題の下にある「解答・解説」をタップすると、答えと考え方が開きます。

大問 内容 配点
1 小問集合 46点
2 文字式の利用と証明 12点
3 一次関数とグラフ 15点
4 平面図形・証明 17点
5 空間図形 10点

大問1 小問集合

次の各問に答えよ。(各5点、〔問9〕は6点)

〔問1〕

\(3 - 6^2 \div 4\) を計算せよ。

解答・解説

答え \(-6\)

累乗(\(6^2\))→ 割り算 → 引き算の順に計算します。

\[3 - 6^2 \div 4 = 3 - 36 \div 4 = 3 - 9 = -6\]

よくあるまちがい

\(6^2\) を \(6 \times 2 = 12\) としてしまうミスが多いです。\(6^2 = 6 \times 6 = 36\) です。 また \((3-6)^2\) のように、前から順に計算しないよう注意しましょう。

📘 復習:中学1年の単元一覧(正負の数)

〔問2〕

\(\dfrac{9a-b}{5} - a + 2b\) を計算せよ。

解答・解説

答え \(\dfrac{4a+9b}{5}\)

分母を5にそろえてから、分子どうしを計算します。

\[\frac{9a-b}{5} - a + 2b = \frac{9a-b}{5} - \frac{5a}{5} + \frac{10b}{5} = \frac{9a-b-5a+10b}{5} = \frac{4a+9b}{5}\]

よくあるまちがい

\(-a\) を分子に入れるときは \(-5a\)、\(+2b\) は \(+10b\) になります。5倍するのを忘れないようにしましょう。

📘 復習:多項式の基本

〔問3〕

\((3\sqrt{7}+8)(3\sqrt{7}-8)\) を計算せよ。

解答・解説

答え \(-1\)

和と差の積の公式 \((x+y)(x-y) = x^2 - y^2\) を使います。\(x = 3\sqrt{7}\)、\(y = 8\) とすると、

\[(3\sqrt{7})^2 - 8^2 = 9 \times 7 - 64 = 63 - 64 = -1\]

ポイント

\((3\sqrt{7})^2\) は \(3^2 \times (\sqrt{7})^2 = 9 \times 7 = 63\) です。係数の3も2乗するのを忘れずに。

📘 復習:展開公式の基本・平方根の掛け算・割り算

〔問4〕

一次方程式 \(\dfrac{9x-6}{2} = 4x+1\) を解け。

解答・解説

答え \(x = 8\)

両辺に2をかけて分母をはらいます。

\[9x - 6 = 2(4x+1) = 8x + 2\]
\[9x - 8x = 2 + 6\]
\[x = 8\]

よくあるまちがい

分母をはらうとき、右辺全体に2をかける必要があります。\(4x+1\) が \(8x+1\) にならないよう、かっこをつけて \(2(4x+1)\) と書くと安全です。

確かめ:左辺 \(= \dfrac{72-6}{2} = 33\)、右辺 \(= 32+1 = 33\) で一致します。

📘 復習:一次方程式の解き方

〔問5〕

連立方程式 \(\begin{cases} 8x - 5y = -3 \\ y = 2x - 1 \end{cases}\) を解け。

解答・解説

答え \(x = 4,\ y = 7\)

下の式が \(y = \cdots\) の形なので、代入法が早いです。\(y = 2x-1\) を上の式に代入すると、

\[8x - 5(2x-1) = -3\]
\[8x - 10x + 5 = -3\]
\[-2x = -8 \quad \Rightarrow \quad x = 4\]

\(y = 2 \times 4 - 1 = 7\)

確かめ:\(8 \times 4 - 5 \times 7 = 32 - 35 = -3\) ◯

ポイント

\(-5(2x-1)\) の展開で \(+5\) になります。マイナス×マイナスは符号が変わる点に注意。

📘 復習:連立方程式の解き方(代入法)

〔問6〕

二次方程式 \(x^2 - 9x + 7 = 0\) を解け。

解答・解説

答え \(x = \dfrac{9 \pm \sqrt{53}}{2}\)

かけて7、たして \(-9\) になる整数の組がないので、解の公式を使います。

\[x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2-4ac}}{2a}\]

\(a=1,\ b=-9,\ c=7\) を代入すると、

\[x = \frac{9 \pm \sqrt{81 - 28}}{2} = \frac{9 \pm \sqrt{53}}{2}\]

ポイント

\(\sqrt{53}\) はこれ以上簡単にできません(53は素数)。無理に変形しないことも大切です。

📘 復習:二次方程式の基本

〔問7〕

関数 \(y = -x^2\) について、\(x\) の変域が \(-2 \leqq x \leqq 3\) のときの \(y\) の変域は、 ① \(\leqq y \leqq\) ② である。

①と②に当てはまる数を、次のア〜クのうちからそれぞれ選び、記号で答えよ。

ア \(-9\) イ \(-6\) ウ \(-4\) エ \(-2\)
オ \(0\) カ \(4\) キ \(6\) ク \(9\)
解答・解説

答え ① ア(\(-9\)) ② オ(\(0\))

\(y = -x^2\) は上に凸の放物線で、頂点は原点 \((0,0)\) です。

変域 \(-2 \leqq x \leqq 3\) に \(x=0\) が含まれていることがポイントです。

  • \(x=0\) のとき \(y = 0\) ← 最大値
  • \(x=-2\) のとき \(y = -4\)
  • \(x=3\) のとき \(y = -9\) ← 最小値

原点から遠いほど \(y\) は小さくなるので、\(|3| > |-2|\) より \(x=3\) で最小になります。

よって \(-9 \leqq y \leqq 0\)。

よくあるまちがい

端の値だけを見て \(-9 \leqq y \leqq -4\) としてしまうミスが非常に多いです。 変域に \(x=0\) が含まれるかどうかを必ず確認しましょう。グラフの形を簡単に描くのが一番確実です。

📘 復習:二次関数の基本・二次関数のグラフ問題

〔問8〕

1、2、3、4、5の数字を1つずつ書いた5枚のカードがある。この5枚のカードから同時に3枚のカードを取り出すとき、取り出した3枚のカードに書いてある数の和が10以上になる確率を求めよ。

ただし、どのカードが取り出されることも同様に確からしいものとする。

図1 1〜5のカード5枚

図1 1〜5のカード5枚
解答・解説

答え \(\dfrac{2}{5}\) (あ = 2、い = 5)

すべての場合の数:5枚から3枚を選ぶ組み合わせは10通りです。

和が10以上になる場合:和を書き出して調べます。

組み合わせ 和 10以上
(1, 2, 3) 6
(1, 2, 4) 7
(1, 2, 5) 8
(1, 3, 4) 8
(1, 3, 5) 9
(1, 4, 5) 10 ◯
(2, 3, 4) 9
(2, 3, 5) 10 ◯
(2, 4, 5) 11 ◯
(3, 4, 5) 12 ◯

4通りなので、確率は \(\dfrac{4}{10} = \dfrac{2}{5}\)。

ポイント

「同時に取り出す」ので、(1,2,3) と (3,2,1) は同じものと考えます(組み合わせ)。 数が少ないときは、小さい順に並べて書き出すと数えもれが防げます。

📘 復習:確率の基本

〔問9〕

四角形ABCDは平行四辺形である。辺AD上にあり、頂点B、頂点Cまでの距離が等しい点Pを、定規とコンパスを用いて作図によって求め、点Pの位置を示す文字Pも書け。

ただし、作図に用いた線は消さないでおくこと。

図2 平行四辺形ABCD

図2 平行四辺形ABCD
解答・解説

答え 線分BCの垂直二等分線を作図し、辺ADとの交点をPとする。

考え方

「頂点B、頂点Cまでの距離が等しい点」つまり \(\mathrm{PB} = \mathrm{PC}\) となる点の集まりは、線分BCの垂直二等分線です。

この直線と辺ADの交点が、求める点Pになります。

作図の手順

  1. 点Bを中心に、適当な半径の弧をかく
  2. 点Cを中心に、同じ半径の弧をかく
  3. 2つの弧の交点を2つ求め、それらを結ぶ直線をひく(これがBCの垂直二等分線)
  4. その直線と辺ADの交点にPと書く

ポイント

「2点から等しい距離」→ 垂直二等分線 「2辺から等しい距離」→ 角の二等分線 この対応を覚えておくと、作図問題の方針がすぐ決まります。

注意

作図に使った線(弧)は消してはいけません。 消すと減点されます。

📘 復習:作図の基本・作図ワークスペースで練習できます


大問2 文字式の利用と証明

Sさんのクラスでは、先生が示した問題をみんなで考えた。

[先生が示した問題]

円Oの円周を12等分する点に、1から12までの自然数の番号を、小さい順で時計回りに付ける。

1から12までの番号を付けた点のうち、2点を結んでできる線分が円Oの直径となるとき、その2点を向かい合う点とする。例えば、1の点と7の点は、向かい合う点である。

1組の向かい合う点を選び、それぞれの点の番号のうち、小さい方の数を \(a\)、大きい方の数を \(b\) とする。

\(a,\ b\) の平均値を \(\mathrm{A}\)、\(b^2 - a^2\) の値を \(\mathrm{B}\) とするとき、\(\mathrm{B}\) は \(\mathrm{A}\) の何倍か求めなさい。

〔問1〕(5点)

[先生が示した問題]で、\(\mathrm{B}\) は \(\mathrm{A}\) の \(\boxed{\phantom{00}}\) 倍と表すとき、\(\boxed{\phantom{00}}\) に当てはまる数を、次のア〜エのうちから選び、記号で答えよ。

ア \(3\)  イ \(4\)  ウ \(6\)  エ \(12\)

図1 円周を12等分(1と7は向かい合う点)

図1 円周を12等分(1と7は向かい合う点)
解答・解説

答え エ(\(12\) 倍)

まず \(b\) を \(a\) で表す

円周を12等分した点で向かい合う(=直径の両端になる)のは、ちょうど半周=6個分はなれた点どうしです。

実際、1と7、2と8、3と9… となっていますね。よって

\[b = a + 6\]

AとBを計算する

\[\mathrm{A} = \frac{a+b}{2} = \frac{a + (a+6)}{2} = \frac{2a+6}{2} = a+3\]
\[\mathrm{B} = b^2 - a^2 = (b+a)(b-a) = (2a+6) \times 6 = 12(a+3)\]

したがって

\[\mathrm{B} = 12 \times (a+3) = 12\mathrm{A}\]

答えは12倍です。

ポイント

\(b^2 - a^2\) を見たら、まず \((b+a)(b-a)\) と因数分解します。展開して計算するより、ずっと速くミスも減ります。

確かめ:\(a=1,\ b=7\) なら \(\mathrm{A}=4\)、\(\mathrm{B}=49-1=48\)。たしかに \(48 = 12 \times 4\) です。

📘 復習:因数分解の基本

[Sさんのグループが作った問題]

円Oの円周を24等分する点に、1から24までの自然数の番号を、小さい順で時計回りに付ける。

2点を結んでできる線分が円Oの直径となるとき、その2点を向かい合う点とする。

異なる2組の向かい合う点を選び、1組目のそれぞれの点の番号のうち、小さい方の数を \(a\)、大きい方の数を \(b\) とし、2組目のそれぞれの点の番号のうち、小さい方の数を \(c\)、大きい方の数を \(d\) とする。

\(a,\ b,\ c,\ d\) の平均値を \(\mathrm{P}\)、\(bd - ac\) の値を \(\mathrm{Q}\) とするとき、\(\mathrm{Q} = 24\mathrm{P}\) となることを確かめてみよう。

〔問2〕(7点)

[Sさんのグループが作った問題]で、\(\mathrm{Q} = 24\mathrm{P}\) となることを証明せよ。

図2 円周を24等分

図2 円周を24等分
解答・解説

答え(証明)

\(b\) を \(a\) を用いた式で表すと、 $\(b = a + 12\)$ \(d\) を \(c\) を用いた式で表すと、 $\(d = c + 12\)$

よって、 $\(\mathrm{P} = \frac{a+b+c+d}{4} = \frac{a + (a+12) + c + (c+12)}{4} = \frac{2a+2c+24}{4} = \frac{a+c+12}{2}\)$

\[24\mathrm{P} = 24 \times \frac{a+c+12}{2} = 12a + 12c + 144 \qquad \cdots (1)\]

また、 $\(\mathrm{Q} = bd - ac = (a+12)(c+12) - ac\)$ $\(= ac + 12a + 12c + 144 - ac = 12a + 12c + 144 \qquad \cdots (2)\)$

\((1)\)、\((2)\) より、 $\(\mathrm{Q} = 24\mathrm{P}\)$

考え方の流れ

  1. 円周を24等分したので、向かい合う点は半周=12個分はなれています。よって \(b = a+12\)、\(d = c+12\)。
  2. \(\mathrm{P}\)(平均)を \(a\) と \(c\) だけの式にする
  3. \(\mathrm{Q}\) も \(a\) と \(c\) だけの式にする
  4. 両方を計算して、同じ式になったことを示す

証明の書き方のコツ

「\(24\mathrm{P}\)」と「\(\mathrm{Q}\)」を別々に計算して、最後に同じ式になったと示すのが、いちばん書きやすい形です。 いきなり \(\mathrm{Q} = 24\mathrm{P}\) から始めて式を変形すると、減点されることがあります。

注意

12等分のときは \(+6\)、24等分のときは \(+12\) です。問題が変わったら、まず「何個分はなれているか」を確認しましょう。


大問3 一次関数とグラフ

点Oは原点、点Aの座標は \((0,\ -4)\) であり、直線 \(\ell\) は一次関数 \(y = \dfrac{1}{2}x + 3\) のグラフを表している。直線 \(\ell\) と \(x\) 軸との交点をBとする。直線 \(\ell\) 上にある点をPとし、2点A、Pを通る直線を \(m\) とする。

〔問1〕(5点)

点Pの \(y\) 座標が \(-1\) のとき、点Pの \(x\) 座標を、次のア〜エのうちから選び、記号で答えよ。

ア \(-8\)  イ \(-\dfrac{9}{2}\)  ウ \(-2\)  エ \(\dfrac{5}{2}\)

図1

図1
解答・解説

答え ア(\(-8\))

点Pは直線 \(\ell\) 上にあるので、\(y = \dfrac{1}{2}x+3\) に \(y = -1\) を代入します。

\[-1 = \frac{1}{2}x + 3\]
\[-4 = \frac{1}{2}x\]
\[x = -8\]

ポイント

「直線上にある点」= その式に代入できる、ということです。座標の片方が分かれば、もう片方は代入で求まります。

📘 復習:一次関数とグラフ

〔問2〕(5点)

点Pが点Bに一致するとき、直線 \(m\) の式を、次のア〜エのうちから選び、記号で答えよ。

ア \(y = -\dfrac{3}{2}x - 4\)  イ \(y = -\dfrac{3}{2}x - 6\)  ウ \(y = -\dfrac{2}{3}x - 4\)  エ \(y = -\dfrac{2}{3}x - 6\)

解答・解説

答え ウ(\(y = -\dfrac{2}{3}x - 4\))

手順1:点Bの座標を求める

点Bは直線 \(\ell\) と \(x\) 軸の交点なので、\(y=0\) を代入します。

\[0 = \frac{1}{2}x + 3 \quad \Rightarrow \quad x = -6\]

よって \(\mathrm{B}(-6,\ 0)\)。

手順2:2点A、Bを通る直線の式

\(\mathrm{A}(0,-4)\)、\(\mathrm{B}(-6,0)\) を通るので、

傾き \(= \dfrac{0-(-4)}{-6-0} = \dfrac{4}{-6} = -\dfrac{2}{3}\)

点Aは \(y\) 軸上にあるので、切片はそのまま \(-4\) です。

\[y = -\frac{2}{3}x - 4\]

ポイント

点Aが \((0,\ -4)\) のように \(x=0\) の点なら、切片がすぐ分かります。計算がとても楽になるので見逃さないようにしましょう。

📘 復習:一次関数の式の決定

〔問3〕(5点)

点Pの \(x\) 座標が正の数のとき、\(x\) 軸上にあり \(x\) 座標が点Pの \(x\) 座標と等しい点をQとし、点Aと点B、点Aと点Q、点Pと点Qをそれぞれ結んだ場合を考える。

\(\triangle \mathrm{APB}\) の面積が \(\triangle \mathrm{AQP}\) の面積の2倍になるとき、点Pの \(x\) 座標を求めよ。

図2

図2
解答・解説

答え \(x = 7\)

点Pの \(x\) 座標を \(t\)(\(t>0\))とおきます。点Pは直線 \(\ell\) 上にあるので

\[\mathrm{P}\left(t,\ \frac{1}{2}t+3\right), \qquad \mathrm{Q}(t,\ 0)\]

また \(\mathrm{A}(0,-4)\)、\(\mathrm{B}(-6,0)\) です。

手順1:\(\triangle \mathrm{AQP}\) の面積

線分QPは \(x\) 軸に垂直で、長さは点Pの \(y\) 座標そのものです。

\[\mathrm{QP} = \frac{1}{2}t + 3 = \frac{t+6}{2}\]

これを底辺と見ると、高さは点A(\(x=0\))から直線 \(x=t\) までの距離、つまり \(t\) です。

\[\triangle \mathrm{AQP} = \frac{1}{2} \times \frac{t+6}{2} \times t = \frac{t(t+6)}{4}\]

手順2:\(\triangle \mathrm{APB}\) の面積

こちらは線分ABを底辺と見ます。\(\mathrm{A}(0,-4)\)、\(\mathrm{B}(-6,0)\) より

\[\mathrm{AB} = \sqrt{6^2+4^2} = \sqrt{52} = 2\sqrt{13}\]

直線ABの式は \(y = -\dfrac{2}{3}x-4\)、すなわち \(2x+3y+12 = 0\) です(〔問2〕で求めた直線と同じもの)。

点Pから直線ABまでの距離は

\[\frac{\left|\,2t + 3\left(\frac{1}{2}t+3\right) + 12\,\right|}{\sqrt{2^2+3^2}} = \frac{\frac{7}{2}t + 21}{\sqrt{13}} = \frac{7(t+6)}{2\sqrt{13}}\]

よって

\[\triangle \mathrm{APB} = \frac{1}{2} \times 2\sqrt{13} \times \frac{7(t+6)}{2\sqrt{13}} = \frac{7(t+6)}{2}\]

手順3:条件の式を解く

\(\triangle \mathrm{APB} = 2 \times \triangle \mathrm{AQP}\) より

\[\frac{7(t+6)}{2} = 2 \times \frac{t(t+6)}{4} = \frac{t(t+6)}{2}\]

両辺に2をかけて

\[7(t+6) = t(t+6)\]

\(t>0\) より \(t+6 \neq 0\) なので、両辺を \((t+6)\) で割って

\[t = 7\]

答え \(x = 7\)

確かめ:\(t=7\) のとき \(\mathrm{P}(7,\ 6.5)\)。\(\triangle\mathrm{APB} = \dfrac{91}{2}\)、\(\triangle\mathrm{AQP} = \dfrac{91}{4}\) でちょうど2倍です。◯

ポイント

両辺に共通因数 \((t+6)\) が現れるのがこの問題の山場です。 展開して二次方程式にしても解けますが、因数のまま約分したほうが速く、計算ミスも減ります。

📘 復習:一次関数の利用・2点間の距離


大問4 平面図形・証明

点Oは線分ABを直径とする半円の中心である。点Pは線分OA上にある点で、点O、点Aのいずれにも一致しない。点Qは弧AB上にある点で、点A、点Bのいずれにも一致しない。点Rは弧BQ上にある点で、点B、点Qのいずれにも一致しない。点Aと点Q、点Aと点R、点Bと点Q、点Pと点Rをそれぞれ結ぶ。

〔問1〕(5点)

\(\mathrm{AQ} = \mathrm{BQ}\)、\(\angle \mathrm{QAR} = 20^\circ\)、\(\angle \mathrm{ARP} = a^\circ\) とするとき、\(\angle \mathrm{BPR}\) の大きさを表す式を、次のア〜エのうちから選び、記号で答えよ。

ア \((a+20)\) 度  イ \((a+25)\) 度  ウ \((155-a)\) 度  エ \((160-a)\) 度

図1

図1
解答・解説

答え イ(\((a+25)\) 度)

手順1:\(\angle \mathrm{QAB}\) を求める

ABは直径なので、直径に対する円周角より \(\angle \mathrm{AQB} = 90^\circ\)。

さらに \(\mathrm{AQ} = \mathrm{BQ}\) なので、\(\triangle \mathrm{ABQ}\) は直角二等辺三角形です。よって

\[\angle \mathrm{QAB} = \frac{180^\circ - 90^\circ}{2} = 45^\circ\]

手順2:\(\angle \mathrm{PAR}\) を求める

点Rは弧BQ上にあるので、半直線ARは \(\angle\mathrm{QAB}\) の内側にあります。点Pは線分OA上にあるので \(\angle\mathrm{PAR} = \angle\mathrm{BAR}\) であり、

\[\angle \mathrm{PAR} = \angle \mathrm{QAB} - \angle \mathrm{QAR} = 45^\circ - 20^\circ = 25^\circ\]

手順3:外角の性質を使う

\(\triangle \mathrm{APR}\) に注目すると、\(\angle \mathrm{BPR}\) は頂点Pにおける外角です。

三角形の外角は、となり合わない2つの内角の和に等しいので、

\[\angle \mathrm{BPR} = \angle \mathrm{PAR} + \angle \mathrm{ARP} = 25^\circ + a^\circ\]

答え \((a+25)\) 度

ポイント

  • 直径 → 円周角90° は、円の問題で最もよく使う道具です。
  • 「\(a\) を含む角を求めよ」のタイプは、外角の性質を疑うとうまくいくことが多いです。

📘 復習:円周角と中心角・平行線と角

〔問2〕①(7点)

\(\mathrm{AP} = \mathrm{AQ}\)、弧BR = 弧QR のとき、点Qと点Rを結んだ。\(\triangle \mathrm{APR} \equiv \triangle \mathrm{AQR}\) であることを証明せよ。

図2 AP=AQ、弧BR=弧QR のとき

図2 AP=AQ、弧BR=弧QR のとき
解答・解説

答え(証明)

\(\triangle \mathrm{APR}\) と \(\triangle \mathrm{AQR}\) において、

共通な辺だから、 $\(\mathrm{AR} = \mathrm{AR} \qquad \cdots (1)\)$

仮定から、 $\(\mathrm{AP} = \mathrm{AQ} \qquad \cdots (2)\)$

仮定から、弧BR = 弧QR

等しい弧に対する円周角は等しいから、 $\(\angle \mathrm{PAR} = \angle \mathrm{QAR} \qquad \cdots (3)\)$

\((1)\)、\((2)\)、\((3)\) より、2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいから、 $\(\triangle \mathrm{APR} \equiv \triangle \mathrm{AQR}\)$

考え方の流れ

証明したい2つの三角形には、辺ARが共通です。まずこれを書きます。

次に、仮定 \(\mathrm{AP}=\mathrm{AQ}\) がそのまま使えます。

残りはその間の角、つまり \(\angle\mathrm{PAR}\) と \(\angle\mathrm{QAR}\) が等しいことです。ここで仮定の「弧BR = 弧QR」を使います。\(\angle\mathrm{PAR}\)(= \(\angle\mathrm{BAR}\))は弧BRに対する円周角、\(\angle\mathrm{QAR}\) は弧QRに対する円周角なので、等しい弧に対する円周角は等しいから一致します。

証明の型

合同の証明は、「どの合同条件を使うか」を先に決めるとスムーズです。 この問題では「共通な辺」+「仮定の辺」が見つかるので、2組の辺とその間の角をねらうと決まります。

注意

\(\angle\mathrm{PAR} = \angle\mathrm{QAR}\) の理由を「仮定より」と書いてはいけません。 「等しい弧に対する円周角は等しいから」という根拠を必ず書きましょう。

📘 復習:合同と証明・三角形の相似の証明の基本

〔問2〕②(5点)

線分ARと線分BQとの交点をS、点Oと点Rを結び、線分BQと線分ORとの交点をTとする。

\(\mathrm{AP} = 2\mathrm{OP}\) のとき、\(\triangle \mathrm{RST}\) の面積は、四角形AORQの面積の うえ 倍である。

解答・解説

答え \(\dfrac{1}{5}\) 倍 (う = 1、え = 5)

手順1:長さの関係をつかむ

半径を \(r\) とすると \(\mathrm{OA} = \mathrm{OB} = r\)。

点Pは線分OA上にあり \(\mathrm{AP} = 2\mathrm{OP}\) なので、OAを \(1:2\) に分けて

\[\mathrm{OP} = \frac{1}{3}r, \qquad \mathrm{AP} = \frac{2}{3}r\]

仮定 \(\mathrm{AP} = \mathrm{AQ}\) より \(\mathrm{AQ} = \dfrac{2}{3}r\) です。

手順2:直角と角の二等分を見つける

弧BR = 弧QR より、点Rは弧QBの中点です。

中心Oと弧の中点Rを結んだ線分ORは、弦QBを垂直に二等分します。つまり

\[\mathrm{OR} \perp \mathrm{QB} \quad \Rightarrow \quad \angle \mathrm{RTS} = 90^\circ\]

また〔問2〕①より \(\triangle\mathrm{APR} \equiv \triangle\mathrm{AQR}\) なので \(\angle\mathrm{PAR} = \angle\mathrm{QAR}\)、すなわちARは \(\angle\mathrm{QAB}\) を二等分しています。

手順3:面積を比べる

\(r = 3\)(\(\mathrm{OP}=1,\ \mathrm{AP}=\mathrm{AQ}=2\))として各点の位置を決め、\(\triangle\mathrm{RST}\) と四角形AORQの面積を求めると、

\(\triangle \mathrm{RST}\) : 四角形AORQ \(= 1 : 5\)

よって \(\triangle\mathrm{RST}\) は四角形AORQの \(\dfrac{1}{5}\) 倍です。

ポイント

この問題は ① 弧の中点 → \(\mathrm{OR} \perp \mathrm{QB}\)(直角が見つかる) ② 〔問2〕①の合同 → 角の二等分が見つかる の2つを使うのがカギです。前問の結果を次の問題で使うのが入試の定番パターンです。

時間配分

大問4②は5点ですが、最も時間がかかる問題のひとつです。 先に大問5を確実に取ってから戻ってくる、という判断も大切です。

📘 復習:円と相似・面積の比と体積の比


大問5 空間図形

立体ABCD-EFGHは、\(\mathrm{AB} = \mathrm{AD} = 6\ \mathrm{cm}\)、\(\mathrm{AE} = 4\ \mathrm{cm}\) の直方体である。頂点Aと頂点Cを結び、線分AC上にある点をPとする。頂点Hと点Pを結ぶ。

〔問1〕(5点)

頂点Dと点P、頂点Eと点Pをそれぞれ結んだ場合を考える。点Pが線分ACの中点のとき、立体P-AEHDの体積は おか cm3 である。

図1 点Pは線分ACの中点

図1 点Pは線分ACの中点
解答・解説

答え \(24\ \mathrm{cm}^3\) (お = 2、か = 4)

立体P-AEHDは、四角形AEHDを底面、点Pを頂点とする四角錐です。

底面の面積

四角形AEHDは長方形で、\(\mathrm{AD} = 6\ \mathrm{cm}\)、\(\mathrm{AE} = 4\ \mathrm{cm}\) なので

\[6 \times 4 = 24\ \mathrm{cm}^2\]

高さ

底面AEHDは辺ABに垂直な面です。高さは、点Pから面AEHDまでの距離になります。

点Pは線分ACの中点なので、Pから面AEHDまでの距離は \(\mathrm{AB}\) の半分、つまり

\[\frac{6}{2} = 3\ \mathrm{cm}\]

体積

\[\frac{1}{3} \times 24 \times 3 = 24\ \mathrm{cm}^3\]

ポイント

錐の体積は \(\dfrac{1}{3}\ \times\) 底面積 \(\times\) 高さ です。\(\frac{1}{3}\) を忘れないようにしましょう。 また「高さ」は底面に垂直な距離です。斜めの長さ(APなど)ではありません。

📘 復習:角錐と円錐の体積と表面積

〔問2〕(5点)

頂点Fと頂点H、頂点Fと点Pをそれぞれ結んだ場合を考える。\(\mathrm{AP} : \mathrm{PC} = 5 : 1\) のとき、\(\triangle \mathrm{FPH}\) の面積は きく√け cm2 である。

図2 AP:PC = 5:1

図2 AP:PC = 5:1
解答・解説

答え \(12\sqrt{3}\ \mathrm{cm}^2\) (き = 1、く = 2、け = 3)

手順1:3辺の長さを求める

座標で考えると整理しやすくなります。

\[\mathrm{A}(0,0,0),\quad \mathrm{C}(6,6,0),\quad \mathrm{F}(6,0,-4),\quad \mathrm{H}(0,6,-4)\]

点Pは線分ACを \(5:1\) に分ける点なので \(\mathrm{P}(5,\ 5,\ 0)\) です。

三平方の定理を使って、

  • \(\mathrm{FH}\):\(\mathrm{F}(6,0,-4)\)、\(\mathrm{H}(0,6,-4)\) より $\(\mathrm{FH} = \sqrt{6^2+6^2} = 6\sqrt{2}\)$
  • \(\mathrm{FP}\):\(\mathrm{F}(6,0,-4)\)、\(\mathrm{P}(5,5,0)\) より $\(\mathrm{FP} = \sqrt{1^2+5^2+4^2} = \sqrt{42}\)$
  • \(\mathrm{PH}\):\(\mathrm{P}(5,5,0)\)、\(\mathrm{H}(0,6,-4)\) より $\(\mathrm{PH} = \sqrt{5^2+1^2+4^2} = \sqrt{42}\)$

手順2:二等辺三角形として面積を求める

\(\mathrm{FP} = \mathrm{PH} = \sqrt{42}\) なので、\(\triangle\mathrm{FPH}\) はFHを底辺とする二等辺三角形です。

底辺FHの中点をMとすると \(\mathrm{FM} = 3\sqrt{2}\) で、高さPMは

\[\mathrm{PM} = \sqrt{\mathrm{FP}^2 - \mathrm{FM}^2} = \sqrt{42 - 18} = \sqrt{24} = 2\sqrt{6}\]

よって

\[\triangle \mathrm{FPH} = \frac{1}{2} \times 6\sqrt{2} \times 2\sqrt{6} = 6\sqrt{12} = 6 \times 2\sqrt{3} = 12\sqrt{3}\ \mathrm{cm}^2\]

答え \(12\sqrt{3}\ \mathrm{cm}^2\)

ポイント

空間図形は、切り取った三角形を平面にかき出すのが鉄則です。 \(\mathrm{FP} = \mathrm{PH}\) に気づけば、二等辺三角形の高さ(=底辺の垂直二等分線)で一気に解けます。

計算の注意

\(\sqrt{12} = 2\sqrt{3}\) の変形を忘れて \(6\sqrt{12}\) のままにしないこと。 根号の中は最も小さい自然数にするのが答え方のルールです(問題の注意書きにもあります)。

📘 復習:空間図形への応用・三平方の定理の基本


答え一覧

見直し用です。考え方は各問題の「解答・解説」を開いてください。

大問 問 答え
1 〔問1〕 \(-6\)
1 〔問2〕 \(\dfrac{4a+9b}{5}\)
1 〔問3〕 \(-1\)
1 〔問4〕 \(x=8\)
1 〔問5〕 \(x=4,\ y=7\)
1 〔問6〕 \(x=\dfrac{9\pm\sqrt{53}}{2}\)
1 〔問7〕 ① ア ② オ
1 〔問8〕 \(\dfrac{2}{5}\)
1 〔問9〕 線分BCの垂直二等分線と辺ADの交点
2 〔問1〕 エ
2 〔問2〕 証明
3 〔問1〕 ア
3 〔問2〕 ウ
3 〔問3〕 \(x=7\)
4 〔問1〕 イ
4 〔問2〕① 証明
4 〔問2〕② \(\dfrac{1}{5}\)
5 〔問1〕 \(24\ \mathrm{cm}^3\)
5 〔問2〕 \(12\sqrt{3}\ \mathrm{cm}^2\)

〔問7〕について

正答表には「〔問7〕全て『正答』で、点を与える」と記載されています。①②の両方合って得点になります。

出典・原本

問題・正答は東京都教育委員会の公開資料によります。図やリスニング音声を含む原本は、以下から確認できます。

解説はYELL for ALLが独自に作成したものです。