令和6年度 都立高校入試 数学¶
都立高校入試過去問に挑戦!¶
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問題文と選択肢はこのページに載せていますが、10問は図を使います。 下の「原本PDFを開く」から図を確認しながら解いてください。答えの入力と丸付けはこのページでできます。
じっくり読む¶
以下は全18問の問題と解説です。各問題の下にある「解答・解説」をタップすると、答えと考え方が開きます。
大問1 小問集合¶
〔問1〕(5点)¶
\(-6^2 \times \dfrac{1}{9} - 4\) を計算せよ。
解答・解説
答え -8
\(-6^2\) は \(-(6\times6) = -36\)(マイナスは2乗しません)。
\(-36 \times \dfrac{1}{9} = -4\)、\(-4 - 4 =\) \(-8\)。
\((-6)^2 = 36\) としないよう注意しましょう。
〔問2〕(5点)¶
\(2a + b - \dfrac{5a+b}{3}\) を計算せよ。
解答・解説
答え (a+2b)/3
\(\dfrac{3(2a+b)}{3} - \dfrac{5a+b}{3} = \dfrac{6a+3b-5a-b}{3} =\) \(\dfrac{a+2b}{3}\)。
分子全体にマイナスがかかるので、\(-(5a+b) = -5a-b\) と符号に注意します。
〔問3〕(5点)¶
\((\sqrt{7}-1)(\sqrt{7}+6)\) を計算せよ。
解答・解説
答え 1+5√7
\((\sqrt{7})^2 + (-1+6)\sqrt{7} + (-1)\times6 = 7 + 5\sqrt{7} - 6 =\) \(1 + 5\sqrt{7}\)。
\((\sqrt{7})^2 = 7\) であることが出発点です。
〔問4〕(5点)¶
一次方程式 \(2x - 8 = -x + 4\) を解け。
解答・解説
答え 4
\(2x + x = 4 + 8\) より \(3x = 12\)、よって \(x = 4\)。
確かめ: 左辺 \(= 0\)、右辺 \(= 0\) で一致します。
〔問5〕(5点)¶
連立方程式 \(\begin{cases} 5x + 7y = 9 \\ 3x + 4y = 6 \end{cases}\) を解け。
解答・解説
答え x = 6 y = -3
上の式×4: \(20x + 28y = 36\)、下の式×7: \(21x + 28y = 42\)。
引き算すると \(x = 6\)。これを \(5x+7y=9\) に代入して \(30 + 7y = 9\)、\(7y = -21\)、\(y = -3\)。
〔問6〕(5点)¶
二次方程式 \((x-8)^2 = 1\) を解け。
解答・解説
答え 小さい解 7 大きい解 9
\(x - 8 = \pm 1\) なので \(x = 8 \pm 1\)。よって \(x = 7, 9\)。
展開して解の公式を使うこともできますが、\((\ )^2 = \) 数 の形は平方根で一気に解くのが速いです。
〔問7〕(5点)¶
図1は、ある中学校第2学年のA組・B組・C組それぞれ生徒37人のハンドボール投げの記録を箱ひげ図に表したものである。図1から読み取れることとして正しいものはどれか。
- アA組、B組、C組のいずれの組にも、記録が30mを上回った生徒がいる。
- イA組、B組、C組の中で、最も遠くまで投げた生徒がいる組はC組である。
- ウA組、B組、C組のいずれの組にも、記録が15mの生徒はいない。
- エA組、B組、C組の中で、四分位範囲が最も小さいのはB組である。
解答・解説
答え エ A組、B組、C組の中で、四分位範囲が最も小さいのはB組である。
エが正解。四分位範囲は箱の横幅で読み取れ、B組の箱が最も短くなっています。
ア: C組のひげは30mに届いていません。イ: 最大値のひげが最も右まで伸びているのはB組。ウ: 箱ひげ図からは個々の記録は分かりません。
〔問8〕(5点)¶
図2で、点Oは線分ABを直径とする円の中心、3点C・D・Eは円Oの周上にある点である。5点A・B・C・D・EはA、D、B、E、Cの順に並んでいる。線分CDが円Oの直径、\(\overset{\frown}{AC} = \dfrac{2}{5}\overset{\frown}{AB}\) のとき、\(x\) で示した \(\angle BED\) の大きさは何度か。
解答・解説
答え 36
弧ABは半円なので中心角180°。\(\overset{\frown}{AC} = \dfrac{2}{5} \times 180° = 72°\)(中心角)。
CDは直径なので、\(\angle BED\) は弧BDに対する円周角。弧BD \(= 180° - 72° = 108°\)…ではなく、対頂の関係から弧の差を使い、\(\angle BED = 36°\) となります。
円周角は中心角の半分という関係を使って計算します。
〔問9〕(6点)¶
図3で、四角形ABCDは \(\angle BAD\) が鈍角の四角形である。四角形ABCDの辺上にあり、辺ABと辺ADまでの距離が等しい点Pを、定規とコンパスを用いて作図によって求め、点Pの位置を示す文字Pも書け。ただし、作図に用いた線は消さないでおくこと。
解答・解説
答え 記述問題(自分で書いてから、下の解説と見くらべましょう)
\(\angle BAD\) の二等分線を作図し、四角形の辺との交点がPです。
「2辺から等しい距離」→ 角の二等分線、「2点から等しい距離」→ 垂直二等分線。この対応を覚えておくと方針がすぐ決まります。
作図に使った弧は消すと減点になります。
自分で確かめるポイント
- 「2辺から等しい距離」→ 角の二等分線 と判断した
- ∠BAD(頂点Aの角)の二等分線を作図した
- その二等分線と四角形の辺との交点にPと書いた
- 作図に使った線(弧)を消していない
大問2 文字式の利用と証明¶
〔問1〕(5点)¶
[先生が示した問題]直角三角形ABC(\(\angle BAC = 90°\)、AB = \(a\) cm、AC = \(b\) cm)で、辺BCをBの方向に延ばしBC = BDとなる点をDとし、△ABCを頂点Bが点Dに一致するように平行移動させたとき頂点Aが移った点をEとして、台形AEDCをつくる。
四角形AEDCの面積は、△ABCの面積の何倍か。
解答・解説
答え 3
BC = BD なので、平行移動でできた台形AEDCは△ABC 3つぶんの面積になります。
△ABC の面積を \(S\) とすると、台形AEDC \(= 3S\)。よって 3倍。
平行移動では形も大きさも変わらないことを使います。
〔問2〕(7点)¶
[Sさんのグループが作った問題]図3の四角形AGHC(線分AFの長さが辺ABの \(x\) 倍)の面積と、図4の四角形ABJK(線分AIの長さが辺ACの \(x\) 倍)の面積を、それぞれ \(a, b, x\) を用いた式で表し、2つの面積が等しくなることを証明せよ。
解答・解説
答え 記述問題(自分で書いてから、下の解説と見くらべましょう)
四角形AGHC: 上底 \(ax\)、下底 \(ax + a\)、高さ \(b\) の台形なので
\(\{ax + (ax+a)\} \times b \times \dfrac{1}{2} = \dfrac{1}{2}ab(2x+1)\)
四角形ABJK: 上底 \(bx\)、下底 \(bx + b\)、高さ \(a\) の台形なので
\(\{bx + (bx+b)\} \times a \times \dfrac{1}{2} = \dfrac{1}{2}ab(2x+1)\)
どちらも同じ式になるので、面積は等しい。
証明は2つを別々に計算して、同じ式になったと示すのが書きやすい形です。
自分で確かめるポイント
- 四角形AGHCを台形とみて、上底・下底・高さを a, b, x で表した
- 四角形ABJKも同様に表した
- どちらも 1/2 ab(2x+1) になることを示した
- 最後に「面積は等しい」と結論づけた
大問3 一次関数とグラフ¶
〔問1〕(5点)¶
曲線 \(\ell\) は関数 \(y = \dfrac{1}{4}x^2\) のグラフである。曲線 \(\ell\) 上の点Pの \(x\) 座標を \(a\)、\(y\) 座標を \(b\) とする。\(a\) のとる値の範囲が \(-3 \leqq a \leqq 1\) のとき、\(b\) のとる値の範囲は \(① \leqq b \leqq ②\) である。①②に当てはまるものを選べ。
- ア −9/4 イ −3/2 ウ −3/4 エ 0
- オ 1/4 カ 1/2 キ 3/2 ク 9/4
- ※ ボタンの ア イ ウ エ は、オ カ キ ク を選ぶときも使います(②は ク = 4番目のボタン)
解答・解説
答え ① エ ② ク
\(y = \dfrac{1}{4}x^2\) は下に凸の放物線で、頂点は原点。
変域 \(-3 \leqq a \leqq 1\) には \(a = 0\) が含まれるので、\(b\) の最小値は \(0\)(①エ)。
最大値は原点から最も遠い \(a = -3\) のときで \(\dfrac{9}{4}\)(②ク)。
端の値だけを見て \(\dfrac{1}{4} \leqq b \leqq \dfrac{9}{4}\) としないよう注意しましょう。
〔問2〕(5点)¶
図2は、\(x\) 座標が点Pと等しく、\(y\) 座標が点Pより4大きい点をQとした場合を表している。点Pの \(x\) 座標が2のとき、2点A・Qを通る直線の式は \(y = ③x + ④\) である。③④に当てはまるものを選べ。(点Aは曲線 \(\ell\) 上で \(x\) 座標が \(-6\))
- ③ ア 2 イ 1/2 ウ −1/2 エ −2
- ④ ア 6 イ 5 ウ 4 エ 1
解答・解説
答え ③ ウ ④ ア
\(A(-6, 9)\)(\(\frac{1}{4}\times36 = 9\))、\(P(2, 1)\) なので \(Q(2, 5)\)。
傾き \(= \dfrac{5-9}{2-(-6)} = \dfrac{-4}{8} = -\dfrac{1}{2}\)(③ウ)。
\(9 = -\dfrac{1}{2}\times(-6) + c\) より \(c = 6\)(④ア)。
〔問3〕(5点)¶
図2において、点Pの \(x\) 座標が3より大きい数であるとき、点Qを通り傾き \(\dfrac{1}{2}\) の直線を引き、\(y\) 軸との交点をRとする。点Oと点A、点Aと点R、点Pと点Q、点Pと点Rをそれぞれ結ぶ。\(\triangle AOR\) の面積が \(\triangle PQR\) の面積の3倍になるとき、点Pの \(x\) 座標を求めよ。
解答・解説
答え 8
\(P\left(t, \dfrac{t^2}{4}\right)\)、\(Q\left(t, \dfrac{t^2}{4}+4\right)\)。
Qを通る傾き \(\dfrac{1}{2}\) の直線の \(y\) 切片が R なので、\(R\left(0, \dfrac{t^2}{4}+4-\dfrac{t}{2}\right)\)。
2つの三角形の面積を \(t\) で表して \(\triangle AOR = 3\triangle PQR\) を解くと \(t = 8\) が得られます。
大問4 平面図形・証明¶
〔問1〕(5点)¶
図1で、四角形ABCDは AB < AD の長方形、辺BCの中点をM、点Pは線分CM上の点(C・Mに一致しない)。頂点Aと点Mを結び、点Pを通り線分AMに平行な直線を引き、辺ADとの交点をQとする。AB = BM、\(\angle AQM = a°\) とするとき、\(\angle MQP\) の大きさを表す式はどれか。
- ア\((180-a)\) 度
- イ\((135-a)\) 度
- ウ\((a-90)\) 度
- エ\((a-45)\) 度
解答・解説
答え イ \((135-a)\) 度
AB = BM、\(\angle ABM = 90°\) より △ABM は直角二等辺三角形なので \(\angle AMB = 45°\)。
AD ∥ BC より錯角で \(\angle MAQ\) などが決まり、AM ∥ QP の平行関係とあわせて計算すると
\(\angle MQP =\) \((135 - a)°\) となります。
平行線の錯角・同位角と直角二等辺三角形の45°が手がかりです。
〔問2〕(12点)¶
図2は、図1において頂点Bと頂点Dを結び、線分BDと線分AM・線分MQ・線分PQとの交点をそれぞれR・S・Tとした場合を表している。
① \(\triangle BMR \backsim \triangle DQT\) であることを証明せよ。
② MP : PC = 3 : 1 のとき、線分STの長さと線分BDの長さの比を最も簡単な整数の比で表すと ST : BD = え : おか である。
解答・解説
答え 記述問題(自分で書いてから、下の解説と見くらべましょう)
①の証明
△BMRと△DQTにおいて、BM ∥ QD より平行線の錯角は等しいから \(\angle MBR = \angle QDT\) …(1)
対頂角は等しいから \(\angle BRM = \angle DRA\) …(2)
AM ∥ QP より平行線の同位角は等しいから \(\angle DRA = \angle DTQ\) …(3)
(2)(3)より \(\angle BRM = \angle DTQ\) …(4)
(1)(4)より2組の角がそれぞれ等しいから \(\triangle BMR \backsim \triangle DQT\)
②の答え: ST : BD = 5 : 36(え = 5、おか = 36)
自分で確かめるポイント
- ① BM ∥ QD から平行線の錯角が等しいことを示した
- ① 対頂角が等しいこと、AM ∥ QP から同位角が等しいことを使った
- ① 「2組の角がそれぞれ等しい」と結論づけた
- ② ST : BD = 5 : 36 と答えた
大問5 空間図形¶
〔問1〕(5点)¶
立体ABC−DEFは、AB = AD = 6cm、AC = BC = 5cm、\(\angle BAD = \angle CAD = 90°\) の三角柱である。辺CF上にあり頂点C・Fのいずれにも一致しない点をPとする。線分ABの中点をMとし、点Mと点Pを結んだとき、\(\angle BMP\) の大きさは何度か。
解答・解説
答え 90
AC = BC の二等辺三角形ABCで、Mは底辺ABの中点なので CM ⊥ AB。
また AD ⊥ 底面より、柱の側面でも垂直が保たれ、MP ⊥ AB となります。
よって \(\angle BMP =\) \(90°\)。
〔問2〕(5点)¶
同じ三角柱で、頂点Aと点P、頂点Bと点P、頂点Dと点P、頂点Eと点Pをそれぞれ結んだとき、立体P−ADEBの体積は何 cm³ か。
解答・解説
答え 48
四角形ADEBは AB = 6cm、AD = 6cm の長方形なので、面積は \(6 \times 6 = 36\) cm²。
高さは点Pから面ADEBまでの距離で、これは△ABCの頂点Cから辺ABまでの距離に等しく、\(\sqrt{5^2-3^2} = 4\) cm。
体積 \(= \dfrac{1}{3} \times 36 \times 4 =\) \(48\) cm³。
Pが辺CF上のどこにあっても高さは変わらないのがポイントです。
答え一覧¶
見直し用です。考え方は各問題の「解答・解説」を開いてください。
| 大問 | 問 | 答え |
|---|---|---|
| 1 | 〔問1〕 | -8 |
| 1 | 〔問2〕 | (a+2b)/3 |
| 1 | 〔問3〕 | 1+5√7 |
| 1 | 〔問4〕 | 4 |
| 1 | 〔問5〕 | x = 6 y = -3 |
| 1 | 〔問6〕 | 小さい解 7 大きい解 9 |
| 1 | 〔問7〕 | エ |
| 1 | 〔問8〕 | 36 |
| 1 | 〔問9〕 | 記述 |
| 2 | 〔問1〕 | 3 |
| 2 | 〔問2〕 | 記述 |
| 3 | 〔問1〕 | ① エ ② ク |
| 3 | 〔問2〕 | ③ ウ ④ ア |
| 3 | 〔問3〕 | 8 |
| 4 | 〔問1〕 | イ |
| 4 | 〔問2〕 | 記述 |
| 5 | 〔問1〕 | 90 |
| 5 | 〔問2〕 | 48 |
出典・原本¶
問題・正答は東京都教育委員会の公開資料によります。原本は以下から確認できます。
- 令和6年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表(東京都教育委員会)
解説はYELL for ALLが独自に作成したものです。図・表は原本の画像ではなく、問題文の条件や数値から作り直しています。