細胞のつくり¶
生物のからだは、すべて細胞からできています。1つの細胞だけでできている生物もいれば、ヒトのように数十兆個の細胞が集まってできている生物もいます。
まず動物細胞と植物細胞を見比べて、「どちらにもあるもの」と「植物細胞だけにあるもの」を区別できるようにしましょう。
このラボでできること¶
- つくりを調べる — 細胞の図をクリックし、各部分のはたらきを確かめる
- 動物と植物をくらべる — 2つを並べ、表で違いを整理する
- 核を染める — 染色液を選び、核が染まるようすを見る
- 細胞からからだへ — 細胞 → 組織 → 器官 → 個体のつながりをたどる
- 確認クイズ — 6問で要点を確かめる
① どちらの細胞にもあるつくり¶
| つくり | はたらき |
|---|---|
| 核 | 遺伝子(DNA)が入っている。染色液でよく染まる |
| 細胞膜 | 細胞の内と外を分け、物質の出入りを調節する |
| 細胞質 | 細胞膜の内側から核をのぞいた部分。生命活動が行われる |
細胞質の範囲
細胞質とは「細胞膜の内側から核をのぞいた部分すべて」です。葉緑体や液胞も細胞質にふくまれます。
② 植物細胞だけにあるつくり¶
| つくり | はたらき |
|---|---|
| 細胞壁 | 細胞の形を保ち、植物のからだを支える |
| 葉緑体 | 光合成を行う(緑色の粒) |
| 液胞 | 不要物や貯蔵物質をふくむ液をたくわえる |
覚え方
植物細胞だけにあるのは細胞壁・葉緑体・液胞の3つ。「かべ・みどり・ふくろ」とまとめると忘れません。
植物は動かずに自分で養分をつくるため、からだを支える壁と、光合成をする葉緑体が必要です。
③ 核を染めて観察する¶
細胞はほとんど無色とうめいなので、そのままでは核が見えにくいです。染色液を使うと核だけがはっきり染まります。
| 染色液 | 染まる色 |
|---|---|
| 酢酸カーミン液 | 赤色 |
| 酢酸オルセイン液 | 赤紫色 |
| 酢酸ダーリア液 | 青紫色 |
観察の手順は、プレパラートをつくる → 染色液を1滴落とす → カバーガラスを端から静かにかける → 低倍率で探してから高倍率にする、の順です。
④ 細胞からからだへ¶
多細胞生物のからだは、次の順に組み立てられています。
\[\text{細胞} \rightarrow \text{組織} \rightarrow \text{器官} \rightarrow \text{個体}\]
- 組織:同じようなはたらきの細胞の集まり(例:筋組織、柵状組織)
- 器官:いくつかの組織が集まり、特定のはたらきをもつ(例:心臓、葉)
- 個体:器官が集まってできた、1つの生物のからだ
単細胞生物(ゾウリムシ・アメーバ・ミドリムシ)は、たった1つの細胞で養分をとり、不要物を出し、なかまをふやします。
次に進む前のチェック
「タマネギの表皮の細胞に葉緑体はあるか」を説明できたら合格です。答えはない。葉緑体は光合成をする場所なので、光が当たらない部分の細胞にはありません。