令和6年度 都立高校入試 社会¶
都立高校入試過去問に挑戦!¶
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じっくり読む¶
以下は全20問の問題と解説です。各問題の下にある「解答・解説」をタップすると、答えと考え方が開きます。
大問1 小問集合¶
〔問1〕(5点)¶
地形図は、2017年の「国土地理院発行2万5千分の1地形図(取手)」の一部を拡大して作成したもので、●で示したA点から、B〜E点の順に、F点まで移動した経路を太線で示している。
ア〜エの写真と文は、地形図上のB〜E点のいずれかの地点の様子を示したものである。地形図上のB〜E点のそれぞれに当てはまるのは、ア〜エのうちではどれか。


ア〜エの写真に添えられた文
| 記号 | 写真の地点の様子 |
|---|---|
| ア | この地点から進行する方向を見ると、鉄道の線路の上に橋が架けられており、道路と鉄道が立体交差していた。 |
| イ | この地点から進行する方向を見ると、道路の上に鉄道の線路が敷設されており、道路と鉄道が立体交差していた。 |
| ウ | 丁字形の交差点であるこの地点に立ち止まり、進行する方向を見ると、登り坂となっている道の両側に住宅が建ち並んでいた。 |
| エ | 直前の地点から約470m進んだこの地点に立ち止まり、北東の方向を見ると、宿場の面影を残す旧取手宿本陣表門があった。 |
解答・解説
答え B イ C エ D ウ E ア
経路を順にたどると、それぞれの地点の特徴が分かります。
B:常磐線の線路の下を道路がくぐる地点なので、道路の上に線路があるイ。
C:取手宿本陣の近くで、直前のB地点から約470m進んだ地点なので、旧取手宿本陣表門が見えるエ。
D:丁字形の交差点で、そこから登り坂になっているウ。
E:線路の上に橋が架かっている地点なので、線路の上に橋があるア。
コツ:地形図の問題は、進む向きを矢印でかき込んでから読むと、上下・左右をまちがえにくくなります。
〔問2〕(5点)¶
次の文で述べている決まりに当てはまるのはどれか。
「戦国大名が、領国を支配することを目的に定めたもので、家臣が、勝手に他国から嫁や婿を取ることや他国へ娘を嫁に出すこと、国内に城を築くことなどを禁止した。」
- ア御成敗式目
- イ大宝律令
- ウ武家諸法度
- エ分国法
解答・解説
答え エ 分国法
戦国大名が自分の領国だけに通用する決まりとして定めたものを分国法といいます。武田氏の「甲州法度之次第」、今川氏の「今川仮名目録」などが有名です。
ほかとのちがい:
ア 御成敗式目…鎌倉幕府の北条泰時が定めた武家法
イ 大宝律令…奈良時代の初めに定められた律令国家の基本法
ウ 武家諸法度…江戸幕府が大名を統制するために定めたもの(時代がちがいます)
〔問3〕(5点)¶
次の文章で述べているものに当てはまるのはどれか。
「衆議院の解散による衆議院議員の総選挙後に召集され、召集とともに内閣が総辞職するため、両議院において内閣総理大臣の指名が行われる。会期は、その都度、国会が決定し、2回まで延長することができる。」
- ア常会
- イ臨時会
- ウ特別会
- エ参議院の緊急集会
解答・解説
答え ウ 特別会
衆議院の総選挙後30日以内に召集され、内閣総理大臣の指名を行う国会を特別会(特別国会)といいます。
ほかとのちがい:
ア 常会(通常国会)…毎年1月に召集され、おもに予算を審議する。会期150日
イ 臨時会(臨時国会)…内閣が必要と認めたとき、またはいずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があったときに召集
エ 参議院の緊急集会…衆議院の解散中に緊急の必要があるとき、内閣の求めで開かれる(国会ではなく参議院だけの集会)
大問2 世界地理¶
世界の略地図です。〔問1〕〜〔問3〕はこの略地図について答えます。A〜Dは首都、P〜Sは色をつけた国、W〜Zは別に示した国を表します。

〔問1〕(5点)¶
Ⅰの文章は、略地図中のA〜Dのいずれかの首都を含む国の自然環境と農業についてまとめたものである。Ⅱのア〜エのグラフは、略地図中のA〜Dのいずれかの首都の、年平均気温と年降水量及び各月の平均気温と降水量を示したものである。
Ⅰの文章で述べている国の首都に当てはまるのは略地図中のA〜Dのうちのどれか、また、その首都のグラフに当てはまるのはⅡのア〜エのうちのどれか。
Ⅰ
首都は標高約2350mに位置し、各月の平均気温の変化は年間を通して小さい。コーヒー豆の原産地とされており、2019年におけるコーヒー豆の生産量は世界第5位であり、輸出額に占める割合が高く、主要な収入源となっている。

解答・解説
答え 略地図のA〜D C Ⅱのア〜エ イ
国(C):コーヒー豆の原産地とされ、生産量が世界有数の国はエチオピアです。首都アディスアベバは標高約2350mの高原にあります。略地図でアフリカ東部にあるCがあてはまります。
グラフ(イ):赤道に近いのに標高が高いため、1年を通して気温が穏やか(年平均気温17.0℃)で、月ごとの変化も小さいのが特徴です。イは折れ線がほぼ平らで、この条件に合います。
ほかのグラフ:アは夏に気温が上がり冬に下がる温帯(気温差が大きい)。ウは年降水量127.3mmと極端に少ない乾燥帯。エは年平均気温29.1℃で年中高温の熱帯です。
〔問2〕(5点)¶
表のア〜エは、略地図中に色をつけて示したP〜Sのいずれかの国の、2019年における米、小麦、とうもろこしの生産量、農業と食文化の様子についてまとめたものである。
略地図中のP〜Sのそれぞれの国に当てはまるのは、表のア〜エのうちではどれか。
2019年における米・小麦・とうもろこしの生産量、農業と食文化の様子(「データブック オブ・ザ・ワールド」2022年版などより作成)。−は生産量が不明であることを示す。
| 米(万t) | 小麦(万t) | とうもろこし(万t) | 農業と食文化の様子 | |
|---|---|---|---|---|
| ア | 25 | 324 | 2723 | ○中央部の高原ではとうもろこしの栽培が行われ、北西部ではかんがい農業や牛の放牧が行われている。 ○とうもろこしが主食であり、とうもろこしの粉から作った生地を焼き、具材を挟んだ料理などが食べられている。 |
| イ | 149 | 674 | 628 | ○北部の平野では冬季に小麦の栽培が行われ、沿岸部では柑橘類やオリーブなどの栽培が行われている。 ○小麦が主食であり、小麦粉から作った麺に様々なソースをあわせた料理などが食べられている。 |
| ウ | 0.6 | − | 0.1 | ○畑ではタロいもなどの栽培が行われ、海岸沿いの平野ではさとうきびなどの栽培が行われている。 ○タロいもが主食であり、バナナの葉に様々な食材と共にタロいもを包んで蒸した料理などが食べられている。 |
| エ | 5459 | 102 | 357 | ○河川が形成した低地では雨季の降水などを利用した稲作が行われ、北東部では茶の栽培が行われている。 ○米が主食であり、鶏やヤギの肉と共に牛乳から採れる油を使って米を炊き込んだ料理などが食べられている。 |
解答・解説
答え P ア Q ウ R エ S イ
主食と生産量から国を決めます。
P(メキシコ)=ア:とうもろこしが主食で、粉から作った生地に具材を挟む料理(タコス)。とうもろこしの生産量2723万tが最大です。
Q(太平洋の島国)=ウ:タロいもが主食で、米0.6万t・とうもろこし0.1万tと生産量がごくわずか。島国であることと合います。
R(インド)=エ:米が主食で生産量5459万tと非常に多く、北東部で茶の栽培(アッサム地方)。バターオイルで炊き込む料理とも合います。
S(イタリア)=イ:小麦が主食で麺料理(パスタ)、沿岸部で柑橘類やオリーブの栽培。地中海式農業の特徴です。
〔問3〕(5点)¶
ⅠとⅡの表のア〜エは、略地図中に示したW〜Zのいずれかの国に当てはまる。Ⅰの表は2001年と2019年における日本の輸入額、農産物の日本の主な輸入品目と輸入額を、Ⅱの表は2001年と2019年における輸出額、輸出額が多い上位3位までの貿易相手国を示したものである。Ⅲの文章は、略地図中のW〜Zのいずれかの国について述べたものである。
Ⅲの文章で述べている国に当てはまるのは略地図中のW〜Zのうちのどれか、また、ⅠとⅡの表のア〜エのうちのどれか。
Ⅰ 2001年と2019年における日本の輸入額、農産物の日本の主な輸入品目と輸入額(財務省「貿易統計」より作成)
| 年 | 日本の輸入額(百万円) | 農産物の日本の主な輸入品目と輸入額(百万円) | |
|---|---|---|---|
| ア | 2001年 | 226492 | 植物性原材料 18245/ココア 4019/野菜 3722 |
| 2019年 | 343195 | 豚肉 17734/チーズ等 12517/植物性原材料 6841 | |
| イ | 2001年 | 5538 | 羊毛 210/米 192/チーズ等 31 |
| 2019年 | 3017 | 牛肉 1365/羊毛 400/果実 39 | |
| ウ | 2001年 | 338374 | とうもろこし 12069/果実 9960/砂糖 5680 |
| 2019年 | 559098 | 果実 7904/植物性原材料 2205/野菜 2118 | |
| エ | 2001年 | 1561324 | パーム油 14952/植物性原材料 2110/天然ゴム 2055 |
| 2019年 | 1926305 | パーム油 36040/植物性原材料 15534/ココア 15390 |
Ⅱ 2001年と2019年における輸出額、輸出額が多い上位3位までの貿易相手国
| 年 | 輸出額(百万ドル) | 輸出額が多い上位3位までの貿易相手国 | |
|---|---|---|---|
| ア | 2001年 | 169480 | 1位 ドイツ/2位 イギリス/3位 ベルギー |
| 2019年 | 576785 | 1位 ドイツ/2位 ベルギー/3位 フランス | |
| イ | 2001年 | 12930 | 1位 オーストラリア/2位 アメリカ合衆国/3位 日本 |
| 2019年 | 39374 | 1位 オーストラリア/2位 中華人民共和国/3位 アメリカ合衆国 | |
| ウ | 2001年 | 158443 | 1位 アメリカ合衆国/2位 カナダ/3位 ドイツ |
| 2019年 | 460604 | 1位 アメリカ合衆国/2位 カナダ/3位 中華人民共和国 | |
| エ | 2001年 | 88005 | 1位 アメリカ合衆国/2位 シンガポール/3位 日本 |
| 2019年 | 238195 | 1位 中華人民共和国/2位 シンガポール/3位 アメリカ合衆国 |
Ⅲ
18世紀後半から19世紀にかけての産業革命の影響で、都市化が進み、現在も特定の農産物の輸入が多い。2019年において、日本の輸入額は2001年と比べて増加し、輸出額が多い貿易相手国の上位には隣接する国が並んでいる。
解答・解説
答え 略地図のW〜Z Z ⅠとⅡのア〜エ ア
国(Z):18世紀後半からの産業革命の影響で都市化が進んだヨーロッパの国です。略地図で北海に面したZ(オランダ)があてはまります。
表(ア):Ⅱの表で貿易相手国の上位がドイツ・ベルギー・フランスと隣接する国ばかりなのがアです。Ⅲの「隣接する国が並んでいる」と一致します。
Ⅰの表でも、2019年の輸入品目が豚肉・チーズ等と畜産物中心で、酪農がさかんなオランダの特徴に合います。
ほか:イは羊毛・牛肉で貿易相手がオーストラリア(ニュージーランド)。ウは相手がアメリカ・カナダ(メキシコ)。エはパーム油・天然ゴム(マレーシア)。
大問3 日本地理¶
日本の略地図です。〔問1〕〜〔問2〕はこの略地図について答えます。A〜D、W〜Zは県を表します。

〔問1〕(5点)¶
表のア〜エの文章は、略地図中に色をつけて示したA〜Dのいずれかの県の、自然環境と第一次産業の様子についてまとめたものである。
A〜Dのそれぞれの県に当てはまるのは、表のア〜エのうちではどれか。
ア〜エの表(自然環境と第一次産業の様子)
| 自然環境と第一次産業の様子 | |
|---|---|
| ア | ○南北に走る山脈の東側に位置し、夏季に吹くやませの影響を受けることがある。 ○果樹栽培が盛んであり、りんごの生産量は全国有数である。 |
| イ | ○南部に広がる平野は、水はけのよい扇状地となっている。 ○米の生産が盛んであり、ももやぶどうなどの果樹栽培も行われている。 |
| ウ | ○北部の山地から流れる河川が、南部に平野を形成している。 ○野菜の生産が盛んであり、温暖な気候をいかした促成栽培が行われている。 |
| エ | ○四方を海に囲まれ、暖流の影響を受ける。 ○漁業が盛んであり、養殖業の生産量も多い。 |
解答・解説
答え A ウ B イ C ア D エ
自然環境と産業の特徴から県を決めます。
A = ウ:北部の山地から流れる河川が南部に平野をつくり、温暖な気候をいかした促成栽培がさかんな県。
B = イ:南部に水はけのよい扇状地が広がり、ももやぶどうの果樹栽培がさかんな県。
C = ア:南北に走る山脈の東側で夏にやませの影響を受け、りんごの生産量が全国有数の県。
D = エ:四方を海に囲まれ暖流の影響を受け、漁業・養殖業がさかんな県。
コツ:やませ=東北地方の太平洋側、扇状地+ぶどう・もも=甲府盆地、促成栽培=高知・宮崎、と結びつけて覚えましょう。
〔問2〕(5点)¶
Ⅰの表のア〜エは、略地図中に示したW〜Zのいずれかの県の、人口、県庁所在地の人口、他の都道府県への従業・通学者数、製造品出荷額等、製造品出荷額等に占める上位3位の品目と割合を示したものである。Ⅱの文章は、Ⅰの表のア〜エのいずれかの県について述べたものである。
Ⅱの文章で述べている県に当てはまるのはⅠのア〜エのうちのどれか、また、略地図中のW〜Zのうちのどれか。
Ⅰ(2021年経済センサスなどより作成)
| 人口(万人) | 県庁所在地の人口(万人) | 他の都道府県への従業・通学者数(人) | 製造品出荷額等(億円) | 製造品出荷額等に占める上位3位の品目と割合(%) | |
|---|---|---|---|---|---|
| ア | 628 | 97 | 797943 | 119770 | 石油・石炭製品(23.1)、化学(17.2)、食料品(13.3) |
| イ | 280 | 120 | 26013 | 89103 | 輸送用機械(32.8)、鉄鋼(11.2)、生産用機械(9.7) |
| ウ | 547 | 153 | 348388 | 153303 | 化学(13.6)、鉄鋼(11.0)、食料品(10.8) |
| エ | 754 | 233 | 88668 | 441162 | 輸送用機械(53.0)、電気機械(7.7)、鉄鋼(4.9) |
Ⅱ
○湾に面した沿岸部は、1950年代から埋め立て地などに、製油所、製鉄所や火力発電所などが建設されており、国内最大規模の石油コンビナートを有する工業地域となっている。
○中央部及び北西部に人口が集中しており、2020年における人口に占める他の都道府県への従業・通学者数の割合は、1割以上となっている。
解答・解説
答え Ⅰのア〜エ ア 略地図のW〜Z W
表(ア):Ⅱに「国内最大規模の石油コンビナート」とあるので、製造品出荷額の1位が石油・石炭製品(23.1%) のアです。
もう一つの手がかりは「人口に占める他の都道府県への従業・通学者数の割合が1割以上」。アは人口628万人に対し従業・通学者数797943人で、割合は
\(\dfrac{797943}{6280000} \times 100 \approx 12.7\,\%\)
となり1割を超えます。
県(W):東京湾に面し、京葉工業地域をもつ千葉県です。略地図のWがあてはまります。東京へ通勤・通学する人が多いこととも合います。
〔問3〕(5点)¶
資料は、2019年に富山市が発表した「富山市都市マスタープラン」に示された、富山市が目指すコンパクトなまちづくりの基本的な考え方の一部をまとめたものである。
資料から読み取れる、将来の富山市における日常生活に必要な機能の利用について、現状と比較し、自宅からの移動方法に着目して、簡単に述べなさい。
資料(「富山市都市マスタープラン」より作成)
【現状】
・公共交通のサービス水準が不十分で利用しにくい。
・駅やバス停を中心とした徒歩圏に日常生活に必要な機能がそろっていない。
・自動車を利用しないと生活しづらい。
【将来(こう変えたい)】
・公共交通のサービス水準が向上して利用しやすい。
・駅やバス停を中心とした徒歩圏に日常生活に必要な機能がそろっている。
(注)日常生活に必要な機能とは、行政サービス、福祉施設、病院、食品スーパーである。公共交通のサービス水準とは、鉄道・路面電車・バスの運行頻度などである。
解答・解説
答え 記述問題(自分で書いてから、下の解説と見くらべましょう)
正答例
自動車を利用しなくても、公共交通を利用することで、日常生活に必要な機能が利用できる。
資料を読み比べると、次の変化が読み取れます。
現状…公共交通が使いにくく、徒歩圏に必要な機能がそろっていないため、自動車を利用しないと生活しづらい。
将来…公共交通が利用しやすくなり、駅やバス停を中心とした徒歩圏に必要な機能がそろっている。
問いは「自宅からの移動方法に着目して」とあるので、自動車 → 公共交通(や徒歩)という移動方法の変化を必ず書きます。
自分で確かめるポイント
- 「自動車を利用しなくても」という現状との比較が書けているか
- 「公共交通(や徒歩)を利用して」という移動方法が書けているか
- 「日常生活に必要な機能が利用できる」という結果が書けているか
大問4 歴史(海上交通)¶
〔問1〕(5点)¶
次のア〜エは、飛鳥時代から室町時代にかけて、権力者による海外との交流の様子などについて述べたものである。時期の古いものから順に記号を並べなさい。
解答・解説
答え 1番目 エ 2番目 ア 3番目 イ 4番目 ウ
交流相手の中国の王朝で並べると分かりやすくなります。
エ(飛鳥時代・隋)…隋に派遣された留学生を国博士に登用し、大化の改新の改革にあたらせた(645年〜)。
↓
ア(平安時代初め・唐)…都を京都(平安京)に移し、唐へ渡った最澄が帰国後に開いた天台宗を許可した(794年〜)。
↓
イ(鎌倉時代・宋)…第五代執権北条時頼が、宋から来日した蘭渓道隆を開山として建長寺を建立した(1253年)。
↓
ウ(室町時代・明)…足利義満が明の皇帝から「日本国王」に任命され、勘合貿易を開始した(1404年)。
よって エ → ア → イ → ウ。
コツ:中国の王朝は隋 → 唐 → 宋 → 元 → 明 → 清の順。これを覚えておくと並べ替えが速くなります。
〔問2〕(5点)¶
Ⅰの文章は、河村瑞賢が、1670年代に幕府に命じられた幕府の領地からの年貢米の輸送について、幕府に提案した内容の一部をまとめたものである。Ⅱの略地図は、Ⅰの文章で述べられている寄港地などの所在地を示したものである。
ⅠとⅡの資料を活用し、河村瑞賢が幕府に提案した、幕府の領地からの年貢米の輸送について、輸送経路、寄港地の役割に着目して、簡単に述べなさい。
Ⅰ(河村瑞賢が幕府に提案した内容の一部)
○陸奥国信夫郡(現在の福島県)などの幕府の領地の年貢米を積んだ船は、荒浜を出航したあと、平潟、那珂湊、銚子、小湊を寄港地とし、江戸に向かう。
○出羽国(現在の山形県)の幕府の領地の年貢米を積んだ船は、酒田を出航したあと、小木、福浦、柴山、温泉津、下関、大阪、大島、方座、安乗、下田を寄港地とし、江戸に向かう。
○寄港地には役人を置き、船の発着の日時や積荷の点検などを行う。
Ⅱ(寄港地などの所在地)
荒浜から江戸へ向かう経路の寄港地:荒浜・平潟・那珂湊・銚子・小湊(いずれも太平洋側)。
酒田から江戸へ向かう経路の寄港地:酒田・小木・福浦・柴山・温泉津・下関(ここまで日本海側)、大阪・大島・方座・安乗・下田(ここから太平洋側)。
解答・解説
答え 記述問題(自分で書いてから、下の解説と見くらべましょう)
正答例
太平洋のみを通る経路と、日本海と太平洋を通る経路で、寄港地では積荷の点検などを行い、江戸に輸送すること。
輸送経路は2つあります。
・東廻り航路…荒浜(福島県)→ 平潟・那珂湊・銚子・小湊 → 江戸。太平洋のみを通ります。
・西廻り航路…酒田(山形県)→ 小木・福浦・柴山・温泉津・下関(ここまで日本海)→ 大阪・大島・方座・安乗・下田(ここから太平洋)→ 江戸。
寄港地の役割は、Ⅰの3つ目の○に「寄港地には役人を置き、船の発着の日時や積荷の点検などを行う」と書かれています。
この2点を、どちらも落とさずに書くことが大切です。
自分で確かめるポイント
- 太平洋のみを通る経路があることを書けているか
- 日本海と太平洋を通る経路があることを書けているか
- 寄港地で積荷の点検などを行うことを書けているか
- 江戸へ輸送するという目的が書けているか
〔問3〕(5点)¶
略年表は、江戸時代から昭和時代にかけての、外交に関する主な出来事についてまとめたものである。
略年表中のA〜Dのそれぞれの時期に当てはまるのは、ア〜エのうちではどれか。
ア 四日市港は、日英通商航海条約の調印により、治外法権が撤廃され、関税率の一部引き上げが可能になる中で、外国との貿易港として開港場に指定された。
イ 東京港は、関東大震災の復旧工事の一環として、関東大震災の2年後に日の出ふ頭が完成したことにより、大型船の接岸が可能となった。
ウ 函館港は、アメリカ合衆国との間に締結した和親条約により、捕鯨船への薪と水、食糧を補給する港として開港された。
エ 三角港は、西南戦争で荒廃した県内の産業を発展させることを目的に、オランダ人技術者の設計により造成され、西南戦争の10年後に開港された。
略年表
| 西暦 | 外交に関する主な出来事 |
|---|---|
| 1842 | ●幕府が天保の薪水給与令を出し、異国船打ち払い令を緩和した。 |
| A | |
| 1871 | ●政府が不平等条約改正の交渉などのために、岩倉使節団を欧米に派遣した。 |
| B | |
| 1889 | ●大日本帝国憲法が制定され、近代的な政治制度が整えられた。 |
| C | |
| 1911 | ●日米新通商航海条約の調印により、関税自主権の回復に成功した。 |
| D | |
| 1928 | ●15か国が参加し、パリ不戦条約が調印された。 |
解答・解説
答え A ウ B エ C ア D イ
それぞれの年を確かめてから、年表の区間に当てはめます。
ウ 日米和親条約(1854年) → 1842年〜1871年のA
エ 三角港(西南戦争1877年の10年後=1887年) → 1871年〜1889年のB
ア 日英通商航海条約(1894年) → 1889年〜1911年のC
イ 東京港(関東大震災1923年の2年後=1925年) → 1911年〜1928年のD
コツ:「○○の△年後」と書かれている問題は、まず基準の年(西南戦争=1877年、関東大震災=1923年)を思い出し、足し算して年を出します。
〔問4〕(5点)¶
グラフは、1950年から2000年までの、日本の海上貿易量(輸出)と海上貿易量(輸入)の推移を示したものである。
グラフ中のA〜Dのそれぞれの時期に当てはまるのは、ア〜エのうちではどれか。
ア サンフランシスコ平和条約を結び、国際社会に復帰する中で、海上貿易量は輸出・輸入ともに増加し、特に石油及び鉄鋼原料の需要の増加に伴い、海上貿易量(輸入)の増加が見られた。
イ エネルギーの供給量において石油が石炭を上回り、海上輸送においてタンカーの大型化が進展する中で、日本初のコンテナ船が就航した他、この時期の最初の年と比較して最後の年では、海上貿易量(輸出)は約4倍に、海上貿易量(輸入)は約6倍に増加した。
ウ 冷たい戦争(冷戦)が終結するとともに、アジアにおいて経済発展を背景にした巨大な海運市場が形成される中で、海上貿易量は輸出・輸入ともに増加傾向にあったが、国内景気の後退や海外生産の増加を要因として、一時的に海上貿易量は輸出・輸入ともに減少が見られた。
エ この時期の前半は二度にわたる石油価格の急激な上昇が、後半はアメリカ合衆国などとの貿易摩擦の問題がそれぞれ見られる中で、前半は海上貿易量(輸出)が増加し、後半は急速な円高により海上貿易量(輸入)は減少から増加傾向に転じた。
グラフ(1950年から2000年までの日本の海上貿易量の推移)
縦軸は海上貿易量(億トン)、横軸は年。輸出と輸入の2本の折れ線が示されている。
区切りの年は 1950 ― A ― 1959 ― B ― 1972 ― C ― 1988 ― D ― 2000。
(日本長期統計総覧などより作成)
解答・解説
答え A ア B イ C エ D ウ
各文のキーワードから年代を決めます。
A(1950〜1959)=ア:サンフランシスコ平和条約は1951年。国際社会への復帰の時期です。
B(1959〜1972)=イ:日本初のコンテナ船就航は1968年。高度経済成長期で、輸出約4倍・輸入約6倍という急増と合います。
C(1972〜1988)=エ:二度の石油危機(1973年・1979年)が前半、貿易摩擦と円高(プラザ合意1985年)が後半。
D(1988〜2000)=ウ:冷戦終結は1989年。バブル崩壊後の景気後退と海外生産の増加の時期です。
コツ:戦後の流れは「復興(1950年代)→ 高度経済成長(1960年代)→ 石油危機(1970年代)→ 貿易摩擦・バブル(1980年代)→ 冷戦終結・平成不況(1990年代)」と大きくつかんでおきましょう。
大問5 公民(合意形成)¶
〔問1〕(5点)¶
基本的人権のうち、平等権を保障する日本国憲法の条文はどれか。
- アすべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
- イすべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
- ウ何人も、自己に不利益な供述を強要されない。
- エ何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。
解答・解説
答え イ すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
イは日本国憲法第14条で、法の下の平等を定めた条文です。平等権を保障しています。
ほかの人権:
ア…第25条生存権(社会権)
ウ…第38条黙秘権(自由権のうち身体の自由)
エ…第32条裁判を受ける権利(請求権・基本的人権を守るための権利)
コツ:人権は「自由権・平等権・社会権・参政権・請求権」の5つに分けて整理すると覚えやすくなります。
〔問2〕(5点)¶
Ⅰのグラフは、1989年度と2021年度における我が国の一般会計歳入額及び歳入項目別の割合を示したものである。Ⅰのグラフ中のA〜Dは、法人税、公債金、所得税、消費税のいずれかに当てはまる。Ⅱの文章は、Ⅰのグラフ中のA〜Dのいずれかについて述べたものである。
Ⅱの文章で述べている歳入項目に当てはまるのはⅠのA〜Dのうちのどれか、また、その歳入項目について述べているのはア〜エのうちではどれか。
ア 歳入の不足分を賄うため、借金により調達される収入で、元本の返済や利子の支払いなどにより負担が将来の世代に先送りされる。
イ 給料や商売の利益などに対して課され、主に勤労世代が負担し、税収が景気や人口構成の変化に左右されやすく、負担額は負担者の収入に応じて変化する。
ウ 商品の販売やサービスの提供に対して課され、勤労世代など特定の世代に負担が集中せず、税収が景気や人口構成の変化に左右されにくい。
エ 法人の企業活動により得られる所得に対して課され、税率は他の税とのバランスを図りながら、財政事情や経済情勢等を反映して決定される。
Ⅰ 一般会計歳入額及び歳入項目別の割合(財務省の資料より作成)。A〜Dは法人税・公債金・所得税・消費税のいずれか。
| 歳入項目 | 1989年度(60兆4142億円) | 2021年度(106兆6097億円) |
|---|---|---|
| A | 35.4% | 20.1% |
| B | 31.4% | 40.9% |
| C | 5.4% | 20.5% |
| D | 11.8% | 12.8% |
| その他 | 16.0% | 5.7% |
Ⅱ
間接税の一つであり、1989年に国民福祉の充実などに必要な歳入構造の安定化を図るために導入され、その後、段階的に税率が引き上げられた。2021年度の歳入額は20兆円を超え、1989年度に比べて6倍以上となっている。
解答・解説
答え ⅠのA〜D C ア〜エ ウ
歳入項目(C):Ⅱの「間接税の一つ」「1989年に導入」「段階的に税率が引き上げられた」から、消費税だと分かります。
グラフでは、1989年度5.4% → 2021年度20.5% と大きく伸びているC があてはまります。実際に歳入額を計算すると
1989年度:\(60.4\text{兆} \times 0.054 \approx 3.3\text{兆円}\)
2021年度:\(106.6\text{兆} \times 0.205 \approx 21.9\text{兆円}\)
となり、Ⅱの「20兆円を超え」「6倍以上」とも一致します。
説明(ウ):消費税は商品の販売やサービスの提供に課され、特定の世代に負担が集中せず、景気に左右されにくい税です。
ほか:ア=公債金(A)、イ=所得税(B)、エ=法人税(D)。
〔問3〕(5点)¶
Ⅰの文章は、ある国際的な合意について述べたものである。
「地球上の「誰一人取り残さない」ことをスローガンに掲げ、「質の高い教育をみんなに」などの17のゴールと169のターゲットで構成されている。持続可能でよりよい世界を目指し全ての国が取り組むべき国際目標として、国際連合において加盟国の全会一致で採択された。」
Ⅰの国際的な合意が結ばれた時期に当てはまるのは、Ⅱの略年表中のア〜エのうちではどれか。
Ⅰ
地球上の「誰一人取り残さない」ことをスローガンに掲げ、「質の高い教育をみんなに」などの17のゴールと169のターゲットで構成されている。持続可能でよりよい世界を目指し全ての国が取り組むべき国際目標として、国際連合において加盟国の全会一致で採択された。
Ⅱ 略年表
| 西暦 | 国際社会における合意に関する主な出来事 |
|---|---|
| 1948 | ●世界人権宣言が採択された。 |
| ア | |
| 1976 | ●国際連合において、児童権利宣言の20周年を記念して、1979年を国際児童年とすることが採択された。 |
| イ | |
| 1990 | ●「気候変動に関する政府間パネル」により第一次評価報告書が発表された。 |
| ウ | |
| 2001 | ●「極度の貧困と飢餓の撲滅」などを掲げたミレニアム開発目標が設定された。 |
| エ | |
| 2019 | ●国際連合において、科学者グループによって起草された「持続可能な開発に関するグローバル・レポート2019」が発行された。 |
- ア略年表中のアの時期(1948年の世界人権宣言と、1976年の国際児童年の採択との間)
- イ略年表中のイの時期(1976年の国際児童年の採択と、1990年のIPCC第一次評価報告書との間)
- ウ略年表中のウの時期(1990年のIPCC第一次評価報告書と、2001年のミレニアム開発目標との間)
- エ略年表中のエの時期(2001年のミレニアム開発目標と、2019年のグローバル・レポートとの間)
解答・解説
答え エ 略年表中のエの時期(2001年のミレニアム開発目標と、2019年のグローバル・レポートとの間)
Ⅰが述べているのはSDGs(持続可能な開発目標)です。国際連合で採択されたのは2015年。
略年表で2001年(ミレニアム開発目標)と2019年の間なのでエがあてはまります。
覚えておきたい流れ:2001年に設定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年にSDGsが採択されました。MDGsが主に発展途上国向けだったのに対し、SDGsは全ての国が取り組む目標である点がちがいます。
〔問4〕(5点)¶
Ⅰの文章は、2009年に法務省の法制審議会において取りまとめられた「民法の成年年齢の引下げについての最終報告書」の一部を分かりやすく書き改めたものである。Ⅱの表は、2014年から2018年までに改正された18歳、19歳に関する法律の成立年と主な改正点を示したものである。
ⅠとⅡの資料を活用し、Ⅱの表で示された一連の法改正における、国の若年者に対する期待について、主な改正点に着目して、簡単に述べなさい。
Ⅰ(「民法の成年年齢の引下げについての最終報告書」より)
○民法の成年年齢を20歳から18歳に引き下げることは、18歳、19歳の者を大人として扱い、社会への参加時期を早めることを意味する。
○18歳以上の者を、大人として処遇することは、若年者が将来の国づくりの中心であるという国としての強い決意を示すことにつながる。
Ⅱ 2014年から2018年までに改正された18歳、19歳に関する法律
| 法律 | 成立年 | 主な改正点 |
|---|---|---|
| 憲法改正国民投票法の一部を改正する法律 | 2014 | 投票権年齢を満18歳以上とする。 |
| 公職選挙法等の一部を改正する法律 | 2015 | 選挙権年齢を満18歳以上とする。 |
| 民法の一部を改正する法律 | 2018 | 一人で有効な契約をすることができ、父母の親権に服さず自分の住む場所や、進学や就職などの進路について、自分の意思で決めることができるようになる成年年齢を満18歳以上とする。 |
解答・解説
答え 記述問題(自分で書いてから、下の解説と見くらべましょう)
正答例
投票権年齢、選挙権年齢、成年年齢を満18歳以上とし、社会への参加時期を早め、若年者が将来の国づくりの中心として積極的な役割を果たすこと。
主な改正点(Ⅱ)はすべて「満18歳以上とする」で共通しています。
・2014年 憲法改正国民投票法 → 投票権年齢
・2015年 公職選挙法 → 選挙権年齢
・2018年 民法 → 成年年齢
国の期待(Ⅰ)は次の2点です。
・18歳、19歳を大人として扱い、社会への参加時期を早める
・若年者が将来の国づくりの中心であるという決意を示す
改正点(何を18歳にしたか)と期待(なぜそうするのか)の両方を書くことが大切です。
自分で確かめるポイント
- 投票権年齢・選挙権年齢・成年年齢を満18歳以上としたことを書けているか
- 社会への参加時期を早めることを書けているか
- 若年者が国づくりの中心として役割を果たすという期待を書けているか
大問6 国際社会¶
世界の略地図です。〔問1〕はこの略地図について答えます。A〜Dは国を表します。

〔問1〕(5点)¶
表のア〜エは、略地図中に色をつけて示したA〜Dのいずれかの国に滞在した日本人の活動などについて述べたものである。
略地図中のA〜Dのそれぞれの国に当てはまるのは、表のア〜エのうちではどれか。
ア〜エの表
| 日本人の活動など | |
|---|---|
| ア | 1789年に市民革命が起こったこの国に、1884年から1893年まで留学した黒田清輝は、途中から留学目的を洋画研究に変更し、ルーブル美術館で模写をするなどして、絵画の技法を学んだ。帰国後は、展覧会に作品を発表するとともに、後進の育成にも貢献した。 |
| イ | 1871年に統一されたこの国に、1884年から1888年まで留学した森鷗外は、コレラ菌などを発見したことで知られるコッホ博士などから細菌学を学んだ。帰国後は、この国を舞台とした小説を執筆するなど、文学者としても活躍した。 |
| ウ | 1902年に日本と同盟を結んだこの国に、1900年から1903年まで留学した夏目漱石は、シェイクスピアの作品を観劇したり、研究者から英文学の個人指導を受けたりした。帰国後は、作家として多くの作品を発表し、文学者として活躍した。 |
| エ | ギニア湾岸にあるこの国に、1927年から1928年まで滞在した野口英世は、この国を含めて熱帯地方などに広まっていた黄熱病の原因を調査し、予防法や治療法の研究を行った。功績を記念し、1979年にこの国に野口記念医学研究所が設立された。 |
解答・解説
答え A イ B ア C ウ D エ
文中の手がかりから国を決めます。
ア=フランス:1789年の市民革命はフランス革命。ルーブル美術館があります(黒田清輝)。
イ=ドイツ:1871年に統一されたのはドイツ帝国。コッホはドイツの細菌学者です(森鷗外)。
ウ=イギリス:1902年に日本と結んだのは日英同盟。シェイクスピアと英文学の国です(夏目漱石)。
エ=ガーナ:ギニア湾岸にあり、野口英世が黄熱病を研究した国。野口記念医学研究所があります。
これを略地図の位置と照らすと A=イ(ドイツ)、B=ア(フランス)、C=ウ(イギリス)、D=エ(ガーナ) となります。
〔問2〕(5点)¶
Ⅱの文は、Ⅰの略年表中のア〜エのいずれかの国際会議について述べたものである。
「アメリカ合衆国に本社がある証券会社の経営破綻などを契機に発生した世界金融危機(世界同時不況、世界同時金融危機)と呼ばれる状況に対処するために、初めて参加国の首脳が集まる会議として開催された。」
Ⅱの文で述べている国際会議に当てはまるのは、Ⅰの略年表中のア〜エのうちのどれか。
Ⅰ 略年表
| 西暦 | 国際会議に関する主な出来事 |
|---|---|
| 1976 | ●東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議がインドネシアで開催された。 |
| ア | |
| 1993 | ●アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議がアメリカ合衆国で開催された。 |
| イ | |
| 1996 | ●世界貿易機関(WTO)閣僚会議がシンガポールで開催された。 |
| ウ | |
| 2008 | ●金融・世界経済に関する首脳会合(G20サミット)がアメリカ合衆国で開催された。 |
| エ | |
| 2016 | ●主要国首脳会議(G7サミット)が日本で開催された。 |
Ⅱ
アメリカ合衆国に本社がある証券会社の経営破綻などを契機に発生した世界金融危機(世界同時不況、世界同時金融危機)と呼ばれる状況に対処するために、初めて参加国の首脳が集まる会議として開催された。
- ア略年表中のアの時期(1976年のASEAN首脳会議と、1993年のAPEC首脳会議との間)
- イ略年表中のイの時期(1993年のAPEC首脳会議と、1996年のWTO閣僚会議との間)
- ウ略年表中のウの時期(1996年のWTO閣僚会議と、2008年のG20サミットとの間)
- エ略年表中のエの時期(2008年のG20サミットと、2016年のG7サミットとの間)
解答・解説
答え ウ 略年表中のウの時期(1996年のWTO閣僚会議と、2008年のG20サミットとの間)
アメリカの証券会社リーマン・ブラザーズの経営破綻(2008年)をきっかけに世界金融危機が起こりました。
これに対処するため、2008年に初めて首脳が集まったのがG20サミット(金融・世界経済に関する首脳会合)です。
略年表ではこのG20サミットが2008年の欄に書かれており、その直前の区間であるウ(1996年〜2008年)があてはまります。
注意:「その会議そのもの」ではなく「会議が開かれた時期」を選ぶ問題です。年表の行と行の間(区間)を答えることに気をつけましょう。
〔問3〕(5点)¶
Ⅰのグラフ中のア〜エは、1945年から2020年までのアジア州、アフリカ州、ヨーロッパ州、南北アメリカ州のいずれかの州の国際連合加盟国数の推移を示したものである。Ⅱの文章は、Ⅰのグラフ中のア〜エのいずれかの州について述べたものである。
「○国際連合が設立された1945年において、一部の国を除き他国の植民地とされており、民族の分布を考慮しない直線的な境界線が引かれていた。
○国際連合総会で「植民地と人民に独立を付与する宣言」が採択された1960年に、多くの国が独立し、2020年では、50か国を超える国が国際連合に加盟している。」
Ⅱの文章で述べている州に当てはまるのは、Ⅰのア〜エのうちのどれか。
Ⅰ(1945年から2020年までの州別 国際連合加盟国数の推移)
縦軸は国数(0〜200)、横軸は年(1945〜2015)。ア〜エの4本の折れ線と、オセアニア州の線が示されている。ア〜エはアジア州・アフリカ州・ヨーロッパ州・南北アメリカ州のいずれか。
(国際連合広報センターのホームページより作成)
Ⅱ
○国際連合が設立された1945年において、一部の国を除き他国の植民地とされており、民族の分布を考慮しない直線的な境界線が引かれていた。
○国際連合総会で「植民地と人民に独立を付与する宣言」が採択された1960年に、多くの国が独立し、2020年では、50か国を超える国が国際連合に加盟している。
- アグラフ中のアの線(1960年ごろに急激に増え、2020年に50か国を超える)
- イグラフ中のイの線
- ウグラフ中のウの線
- エグラフ中のエの線
解答・解説
答え ア グラフ中のアの線(1960年ごろに急激に増え、2020年に50か国を超える)
Ⅱが述べているのはアフリカ州です。手がかりは次の3つ。
・1945年時点でほとんどが植民地だった
・直線的な境界線(緯線・経線に沿って引かれた国境)はアフリカの特徴
・1960年に多くの国が独立 → この年は「アフリカの年」と呼ばれ、17か国が独立しました
グラフでは、1960年ごろに急激に立ち上がり、2020年に50か国を超える線がアフリカ州です。よってア。
コツ:グラフの読み取りでは、急に変化している年に注目し、その年に何があったかを思い出すと州や国を特定できます。
答え一覧¶
見直し用です。考え方は各問題の「解答・解説」を開いてください。
| 大問 | 問 | 答え |
|---|---|---|
| 1 | 〔問1〕 | B イ C エ D ウ E ア |
| 1 | 〔問2〕 | エ |
| 1 | 〔問3〕 | ウ |
| 2 | 〔問1〕 | 略地図のA〜D C Ⅱのア〜エ イ |
| 2 | 〔問2〕 | P ア Q ウ R エ S イ |
| 2 | 〔問3〕 | 略地図のW〜Z Z ⅠとⅡのア〜エ ア |
| 3 | 〔問1〕 | A ウ B イ C ア D エ |
| 3 | 〔問2〕 | Ⅰのア〜エ ア 略地図のW〜Z W |
| 3 | 〔問3〕 | 記述 |
| 4 | 〔問1〕 | 1番目 エ 2番目 ア 3番目 イ 4番目 ウ |
| 4 | 〔問2〕 | 記述 |
| 4 | 〔問3〕 | A ウ B エ C ア D イ |
| 4 | 〔問4〕 | A ア B イ C エ D ウ |
| 5 | 〔問1〕 | イ |
| 5 | 〔問2〕 | ⅠのA〜D C ア〜エ ウ |
| 5 | 〔問3〕 | エ |
| 5 | 〔問4〕 | 記述 |
| 6 | 〔問1〕 | A イ B ア C ウ D エ |
| 6 | 〔問2〕 | ウ |
| 6 | 〔問3〕 | ア |
出典・原本¶
問題・正答は東京都教育委員会の公開資料によります。原本は以下から確認できます。
- 令和6年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表(東京都教育委員会)
解説はYELL for ALLが独自に作成したものです。図・表は原本の画像ではなく、問題文の条件や数値から作り直しています。