三角形の相似条件¶
相似とは¶
2つの三角形が形は同じで大きさだけが異なるとき、この2つの三角形は相似であるという。
相似の記号は「\(\sim\)」を使い、\(\triangle ABC \sim \triangle DEF\) と書く。
相似な図形の性質
- 対応する角はすべて等しい
- 対応する辺の比はすべて等しい(これを相似比という)
相似の3条件¶
条件1 3組の辺の比がすべて等しい(SSS 相似)¶
条件2 2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい(SAS 相似)¶
条件3 2組の角がそれぞれ等しい(AA 相似)¶
(参考)2組の角が等しければ残り1組も自動的に等しい
三角形の内角の和は 180° なので、2 組の角が等しければ 3 組目も等しくなる。
相似比¶
相似な2つの図形で、対応する辺の比を相似比という。
例題¶
例題1 相似条件を判断する¶
\(\triangle ABC\)(\(AB=6,\ BC=9,\ CA=12\))と \(\triangle DEF\)(\(DE=4,\ EF=6,\ FD=8\))が相似かどうか調べ、相似ならその条件を答えよ。
解答
それぞれの辺の比を求める。
3組の辺の比がすべて等しいので、SSS の相似条件より
例題2 相似を使って辺の長さを求める¶
\(\triangle ABC \sim \triangle DEF\)、\(AB=4\)、\(AC=6\)、\(DE=6\) のとき、\(DF\) の長さを求めよ。
解答
\(\triangle ABC \sim \triangle DEF\) より、対応する辺の比は等しい。
例題3 AA 相似の利用(平行線)¶
右の図で、\(DE \parallel BC\) のとき、\(\triangle ADE \sim \triangle ABC\) であることを証明せよ。
証明
\(\angle A\) は \(\triangle ADE\) と \(\triangle ABC\) に共通。 \(\cdots\) ①
\(DE \parallel BC\) より、同位角が等しいので
①②より、2組の角がそれぞれ等しいから
例題4 対頂角を利用した相似の証明¶
右の図で、\(AB \parallel DC\) のとき、\(\triangle OAB \sim \triangle OCD\) であることを証明せよ。
証明
\(AB \parallel DC\) より、錯角が等しいので
対頂角は等しいので
①②より、2組の角がそれぞれ等しいから
練習問題¶
(1) \(\triangle ABC\)(\(AB=4,\ BC=6,\ CA=8\))と \(\triangle DEF\)(\(DE=6,\ EF=9,\ FD=12\))は相似か調べよ。
解答
3組の辺の比がすべて等しいので、SSS より \(\triangle ABC \sim \triangle DEF\)(相似比 \(2:3\))
(2) 下の図で \(\triangle ABC \sim \triangle DEF\)、\(AB=6\)、\(BC=9\)、\(DE=4\) のとき、\(EF\) を求めよ。
解答
相似比は \(AB : DE = 6 : 4 = 3 : 2\)。
対応する辺の比より、
(3) 下の図で \(DE \parallel BC\)、\(AD=2\)、\(DB=3\)、\(DE=4\) のとき、\(BC\) を求めよ。
解答
\(DE \parallel BC\) より(例題3と同様に)\(\triangle ADE \sim \triangle ABC\)。
\(AB = AD + DB = 2 + 3 = 5\) なので、相似比は \(AD : AB = 2 : 5\)。
(4) 右の図で、\(\angle C = 90°\)、\(CH \perp AB\) のとき、\(\triangle ACH \sim \triangle ABC\) であることを証明せよ。
証明
\(\angle A\) は \(\triangle ACH\) と \(\triangle ABC\) に共通。 \(\cdots\) ①
\(\angle AHC = 90°\)(\(CH \perp AB\) より)、\(\angle ACB = 90°\)(仮定)なので
①②より、2組の角がそれぞれ等しいから
まとめ¶
三角形の相似条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| SSS | 3組の辺の比がすべて等しい |
| SAS | 2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい |
| AA | 2組の角がそれぞれ等しい |
よく使うポイント
- \(DE \parallel BC\) → 同位角・錯角 → AA 相似
- 対頂角 → AA 相似
- 直角三角形の斜辺への垂線 → AA 相似
- 相似比 \(m:n\) がわかれば、対応する辺の比から長さを求められる